こんにちは、シアトル在住の英語学習デザイナー/クリエイターのSAKURACO(@HELLO_and_GDBY)です!
英語に興味がある方ならきっと誰もが一度は「カフェで洋書を読みながらドヤってみたい!」と思ったことがあるはず。澄まし顔で洋書を開き、優雅にコーヒーを楽しんでいる自分。ああカッコイイ。そんな憧れを胸に、意気揚々と紀伊國屋の洋書コーナーで買った本は、ものの1週間でインテリア化。
こんな経験をしたことのある方!怒らないので手をあげてください!私もです!!!!(アクセリー感覚で洋書を持ち歩いてた厨二病期もあったことを正直に白状しておきます。)そんな私が、今では年間40冊以上の洋書をドヤ楽しめるようになりました。
でもこれは「よし!洋書40冊読むぞ!」と、がむしゃらに読んだのではなく、読みたいものを楽しんでいるうちに気づいたらこの量になっていた…というだけなんです。👀
そんな私の【洋書を楽しむためのマイルール】を
⒈選書方法
⒉読書習慣の付け方
⒊マインドセット
の3パートに分けてお届けしていきます✨
\PART 2, PART 3 はこちら/
\動画版(英語)はこちら/
今回は【PART 1:洋書を楽しむための選書方法】をシェア。📚
*これはあくまでマイルール、つまり私に合っていた方法なので、いわゆる「多読のルール」とは違う所も多いと思います。ご自分のレベルや読書スタイル、目的などと照らし合わせながら取捨選択しつつ参考にして頂けると嬉しいです!
まず一番最初にお伝えしたいのは、基本的に私が洋書沼にハマれた理由は、とことん自分の興味と「好き」に忠実に本を選んできたから、とういこと。
でもここが意外と落とし穴なんですよね。だって、興味って言ったって色々あるじゃないですか。例えば「家庭菜園やってみたいな〜」というふんわり興味もあれば、「こいうジャンルの小説が好き!」というワクワク興味もあるし、「プレゼン用のトークスキルが今すぐ必要!!!」というソワソワ興味もある。
だからこそ方向性が定まらず、私も最初は「そもそも自分が何を読みたいのかが分からない。」という状態でした。そんな迷子の私に道を示してくれたのが、意外や意外、自分の悩みでした。
1. 悩みにヒントをくれる本を選ぶ
こちらが私を洋書沼へと誘ってくれた(そして人生を変えてくれた)三冊。
全て、いわゆる「Self-Help (自己啓発)」と呼ばれる本です。それもそのはず、この時私はどうにもこうにも人生に行き詰まりを感じていて、何か(というか自分)を変えたくて必死な時期にいたんですよね。
とにかく何か手がかりが欲しい…と思っている時に「行き詰まりを感じてる人が読むべき本!」として紹介されてた “Unf*ck Yourself” 。セールになっていたこともあり購入してみました。まあどうせ読みきれないだろうな…と思いつつ、冷やかし程度のテンションで読み始めてみたら、当時私に必要だったマインドセットが軽快な文でバッサバッサと語られて行く。そこからは齧り付くようにして、一気に読み進めました。笑
そうして “Unf*ck Yourself” からマインドセットを手に入れ、今度は「これを実生活に落とし込むには具体的にどうすれば良いんだろう?」という疑問が浮かんで来ました。そこで、習慣作りの超実用的なテクニックが書かれた大ベストセラー “Atomic Habits” に手を伸ばしたんです。
よし!テクニックはバッチリ!今度は「この技を実践するために、記録をしたり振り返るプラットフォームが欲しくなってきたぞ…!」という気持ちがムクムクと湧いてきました。そこでタスクや時間など、生活の管理をするためのノート術 “The Buller Journal Method” に興味を持ち…
と、こんな風に「その時自分が一番欲している情報」つまり自分の悩み・困りごとの解決方法やヒントを基準に本を選ぶことで、自分の中の「知りたい!」が大爆発して前のめり気味に読書を楽しめるようになりました。
それまでは小説やエッセイが私の読書(和書)のほぼ100%を占めていて、ノンフィクション、ましてや自己啓発本は手に取ったこともなかったんですよね。だから、まさか自己啓発本が洋書ワールドへの扉を開けてくれるなんて思いもよらなかったです。(笑)
*決して「自己啓発本を読め!」と言いたいのではなく、自分の欲してる情報を、悩みとや困りごとから逆算していき、その情報が得られる本を選んでみると読書がぐいぐい進むかもよ、という意味です!
⒉ Five Finger Rule を使う
Five Finger Rule は本のレベルと自分の読解力のバランスを判断するための超シンプルな技。(これはアメリカの学校教育でも取り入れられているそうです!)
やり方は、適当なページを開いて知らない単語(や発音できない単語)を数えるだけ!こんな感じで判断していきます。
0〜1個→簡単
2個→サクサク進む
3個→丁度良い
4個→ややむず
5個〜→ストレスを感じるかも?
基本的には「知らない単語数が2〜3個ある」程度が学習にはちょうど良いとされているようです。
今まで洋書(や英語の記事)を読んだ時に知らない単語だらけだったせいで「洋書=難しい」というイメージを持ってしまったことありませんか?でも本当は、洋書が難しいのではなくて、単に「その本が自分のレベルや興味に合ってなかった」だけ、という場合も多いと思うのです。
(実際私も自分のレベルに合わない本を頭から湯気を出しながら一年かけて読む、という苦行を行ったことがあります。もちろん、全然楽しくなかったです。🙄)
そこで “Five Finger Rule” を使えば自分に合ったレベルかどうかをサクッとテストできるので、難しすぎる本を避けれます!
💡ただ、冒頭でお伝えした通り、基本的に私は「自分の興味がそそられる内容」というのを最重要視しています!
興味はどんな壁も越えさせてくれると思うんです。それが言語の壁であっても。例えば、あなたが大好きなハリウッドスターから直筆の手紙が来たとするじゃないですか。それって何て書いてあるか絶対絶対理解したいし、血眼になって解読しますよね。「今度僕の別荘に泊まりにおいでよ。プライベートジェットも手配するからさ🤍」って書いてあるかも知れないし。(書いてない)
そこで「知らない単語5つ以上あるから読むのや〜めっぴ。」って絶対ならないじゃないですか。だからこの ”Five Finger Rule” はあくまで目安に、もしあなたの読もうとしてる本が「推しからの手紙」並に読みたいものであるなら、それはもう絶対に読むべきだと、私は思います!!
3. 読んだこと・見たことのある作品
私が初めて楽しんで(←ここ重要)完読できた洋書が「The help」と「Gone Girl」という小説でした。どちらも映画版を鑑賞済みだったので、キャラクターの特徴や物語の起承転結などの全体像を把握していたんですよね。そのお陰で細かい所や知らない単語を気にしすぎず、流れに乗って読書を満喫することができたんです!
最初は「既に結末を知っている物語を読み直すのは飽きてしまうかも?」と危惧しましたが、むしろ映画との違いを堪能しながら読むのがとても楽しかったです。✨
似たように、一度日本語で読んだ本を英語で読む、という手も良いです。こちらは日本語と英語の表現の違いに「なるほど!こういう訳になるのか!」という発見などもあるので、言語フェチにとってはたまらないハズ🤤
ノンフィクションの本は要約を先に読むのもオススメです!実用書は各章末に要約が書かれていることが多いですが、書かれていない場合、私はYouTube やブログなどで概要を仕入れています。こうするだけでグンと読書がスムーズになり、自分の中での解像度もかなり上がったと感じています!
ノンフィクション本の超!効果的な読み方はこちら
⒋ 情報密度をチェックしてみてる
情報量や情報の密度って、本によって本当に違いますよね。ということは、当然ながら1ページ当たりの文字数も変わってきます。
情報密度が高い本が難しくて、低いものが易しい、とは一概には言えませんが、これだけは確かです。文字ぎっしり系の情報密度が高い本は、なかなかページが進まない!😂
例えばこの写真を見てみて下さい。
一番右の Unf*ck Yourslef は1ページ1分位でサクサク読めたのに、一番左の “Thinking Fast & Slow” は2ページ読むのに15分もかかりました。
初めて洋書を読む時、1ページ1分ペースでサクサク読める本 VS 1ページに5分以上かかる本、どちらがモチベーションをキープしてくれるかと考えてたら大体前者だと思うんです。現に私も、もし始めて読んだのが写真左の “Thinking Fast & Slow” だったとしたら、多分最初の2ページで挫折してたはずです…。
なのでテンポよく読むため、中身の「ぎっしり度」を一度確認するのは結構重要になってくるなあ、と感じました。(特にノンフィクションの場合)
ただ、本の単語数(や文字数)って調べても意外とすぐ出てこないんですよね…。中身をパラパラめくってみることができればベストですが、それが難しい時私はAmazonの試し読み機能を使ったり、 “[Title of the book] inside” とか “[Title of the book] sneak peak” などのキーワードで画像検索して中身の様子をチェックしてみています!
洋書=新しい知識や物語に出会うためのツール
洋書を読むことに興味を持ってる方は、きっと「多読」と言われる英語学習法を一度は耳にしたことがありますよね?多読のベーシックなルールはこんな感じ。
– 辞書を引かない
– すらすら読めるレベルの本から
– 分からない言葉は飛ばす
– 進まなくなったらやめて他の本に移る。
読書を促してくれる、とても良いフレームワークだと思います。しかしこれを見たとき、なぜか私は「絵本とか子供向けの本からスタートしたら良いのかな?」って考えちゃったんです。でも絵本、ぜんっぜん読む気が起きなかったですよね。(絵本が学習に役立たない、と言ってるのではなくて、私が個人的に興味を持てなかった、という意味です。)
今振り返ってみると、これって英語学習のために読もうとしてレベル分けから入ってしまったから、全然インスパイアされなかったんじゃないかな、と思うんです。
つまり「読んでみたい!」とか「おもしろそう!」という興味を後回しにしてしまったから萎えたんじゃないかと。
考えてみれば、私の英語力向上に大きく貢献しくれた洋楽・洋画・洋ドラマ、などを選ぶとき
「よーーーし!英語の勉強に良さそうなものを選ぶぞお〜!!」
なんて1ミリも考えたこと無かったですもん。ただ単に自分が見たい・聞きた い・歌いたい!という夜もヒッパレスタイル(多分今の若い子には通じないネタでごめんなさい。)に導かれて好きなものを、好きなように楽しんできました。英語力はその結果の副産物みたいな感じでついて来たんですよね。
なのに、なんでいきなり「読む」という行為になった途端「学習」 を意識してしまったんだろう?と不思議です。でもきっと私みたいな方、沢山いらっしゃるんじゃないかな?と思うんです。本=勉強というイメージを持ってしまっているから、自分の中で読書(特に洋書)へのハードルを高くしてしまってる方。
そんな方へ、そして過去の私に伝えたいのは、洋書は勉強道具じゃなくて、今まで知らなかったこととか、心が動く物語に出会うための遊び道具だよ!ということ。
だから読んだ方が良いもの=[Should ]を探すんじゃなくて、読みたいもの=[Want]を楽しんでいって欲しい。そうすると、どんどん読書が楽しくなっていくと思うんです。
Read what you love until you love to read.
-Naval Ravikant
PART 2 【読書習慣をつける方法】、PART 3【洋書を楽しむマインドセット】も合わせてお楽しみください✨
Enjoy Reading!📚
洋書の読書体験を楽しみたい!一度で良いから洋書を読み切ってみたい!という方に向けて洋書ワークショップを開催しております🌿☺️ぜひご参加ください✨