なーんだか空回ってる日常を打開しようと、自己啓発本を読み漁り、ライフスタイルや学習情報を発信してるYouTuberの動画を一気見して情報とヤル気🔥を注入したはずなのに、1週間も経てば学んだことを全て忘却の彼方。すっかり、しっかり、前の自分に元通り。
増えていく読書冊数を喜んでは「学んだつもり」になっていた自分にほとほとウンザリし、もっと「ちゃんと」学ぶにはどうしたら良いのだ…と全知の神(その名もGoogle)に頼りすがった結果、私が辿りついたのが「SQ3R」という読書法でした。
そして実際に使い始めて分かったのは、SQ3Rは知識と考える力を使うどんなシーン(つまり日常生活の全て!!)に応用できる最強のフレームワークだということ。
本や参考書を使った学習はもちろんのこと、意思決定をしなければいけない会話(ミーティングなど)、オンラインレッスンやクラス、セミナー、YouTube や Podcastを聴いているときなど、とにかく守備範囲が広いので「そんなに本も読まないし、自分には関係ないかな」と思った方もぜひ一度でいいからトライしてみて頂きたいです!(鼻息)
👇 英語の解説動画
SQ3Rって何なの?
SQ3R とは情報の理解度を深め、長期的に脳内に留めておく=忘れない為の読書&学習法。Scan, Question, Read, Recall, Review の頭文字を取ってSQ3R とされています。
普通の読書と異なるのは下準備と後処理が入念に行われる点です。
え…準備?メンドクサ…と思ったそこのあなた!大丈夫です!ちょっと意識を向けるだけでも効果抜群なので、指一本動かさずとも実行できちゃうんです!(脳みそはフル活動させます🧠 )
こんな人におすすめ
✅ 本を読んでもすぐ内容を忘れてしまう
✅ 資格試験や仕事の資料など、知識として身につけたいことが頭に入って来ない
✅ ネットで何か調べものをしてると同じような記事や動画をいくつも見ては消耗してしまう。
SQ3Rのやり方とポイント
- Scan(要点の把握)
まずはとにかく内容の「全体像を把握する」ために大まかに目を通し、内容を把握するための「手がかり」を探します。
次のような手がかりを探すのがオススメ。🔎 タイトル・太字・斜字・下線・図や写真・引用文・まとめ(要約)など
私は各節や各章末にある要約を先に読むようにしてから、本文の方向性や着地点を把握しておけるので、読書時のストレスがぐんと減り、スムーズに読めるようになりました👀
次は質問を用意します。私たちの脳みそは質問に敏感に反応するようにできているので、最初に質問を用意しておいて上げることで、情報の吸収率が爆増するらしいです 🧠
用意する質問は自分が疑問に思うことなどでも良いのですが、一番手っ取り早いのはタイトルを質問文に変換するという技。
例えば読んでいる節のタイトルが「足が早くなる方法」だとしたら「どうしたら足が早くなるのか?」という質問文に変えます。
これは紙などに書いても良いですし、脳内で考えるだけでもOK。ただ脳内で考える場合は質問を忘れてしまうので、なるべく小さい塊(本の場合は章ではなく、節単位)で取り組むのがおすすめです。
その他にも
– 著者が言いたいことは何なのか?
– 数ページ前に読んだこととどう関係があるのか?
– 自分の個人的な体験とどう関係があるのか?
などの質問リストを頭に入れておくと便利です✨
下準備が整った所で本文(本題)に進みます。この時に、用意した質問の答えを探すように読書や視聴を進めて下さい。
答え探しを始めると、どうでも良い情報はバッサバサと切り捨てられますし✂️、ただ文字を追うよりも明らかに集中力が増します!🔥
私は本を読んでる場合、問の答に線を引くことが多いです。その都度でてきた疑問などは空欄や付箋に書き込んで、次の節や章を読む時の質問材料として使っています。
Recall =「思い起こす」という意味の通り、②で準備した質問に答えられるか自分をテストします。
この時に注意して欲しいのが、必ず自分の言葉を使うという点。
私が良くやるのは「例え話をつくる」という方法です。
例えを作ると本質的な要素だけを抽出できるので、理解もしやすく記憶にも残りやすいです。
例)SQ3Rについて読んだ時に私が作った例え:
「従来の読書は、ファストフードを食べるようなもの。空腹は満たせるが、栄養価はほとんどない。一方、SQ3Rを使った読書は、自炊のようなもの。時間と労力は掛かるけど、実用的なスキルが身に付く上、より栄養価の高い食事をとることができる」
読書・視聴後に内容の振り返りとまとめを行います。このステップはなるべくなら文字に書き起こすことをオススメします💡
– 自分の経験とどう関係しているか?
私が要約を書くときは、3文位で、子供にも分かるような説明するように心がけています。
SQ3Rの効用
勉強が楽しくなる
SQ3Rを実行するようになってから知識が蓄えやすくなった、忘れにくくなった、という効用はもちろん実感できたのですが、それに加えて「学習が楽しくて楽しくて仕方ない」という無双状態を作り出してくれていることに気づきました。🔥
今まで学習や読書は「やった方がいいだろう事だからやる」というマインドセットが強く、こと英語の読書はまさにそういった外野からの情報に煽られて(読んだ方が良さそうだから読んでおくか)という姿勢で取り組んでいました。そのせいか読書中も集中力が続かず、いつの間にか洋書に対して募る苦手意識…。
しかしSQ3Rは自分の好奇心や探究心といった自発的なモチベーションを引き出してくれるので、知りたいことが増える→知識の探求に駆り立てられる→また知り合いことが増える、という学びのスパイラルが起きるように。
リサーチ上手になる
何か知りたいことがありググる→似たような記事や動画を何個も見つぶし、気づいたら3時間経過している
という効率悪過ぎマンだったのですが、SQ3Rのフレームを意識するようになってから、記事や動画を見る前に「まず自分は何を知りたいのか」というのをピンポイントでメモして(もしくは頭で考えて)から検索するようになり、自分に必要のない情報で労力を消費し過ぎてしまったり、既に求めていた情報が得られたのにも関わらず(もっと良い情報があるかも…)と目を皿のようにしてインターネットの樹海を徘徊することが減りました。
Notion 読書テンプレート
SQ3R良さそうだけど、ステップがいっぱいあってちょっと再現が難しそう…という方のために、NotionでSQ3R用テンプレートを作成しました!✏️
ページにアクセス後、右上の”Dupilicate” ボタンを押して下さい。
複製後はご自由にカスタマイズしてご使用になれます!
*Notionを使うには会員登録が必要ですが、個人利用は無料なので、ぜひこの機会に登録をおすすめします!

洋書を読んでみたいけど、いつも挫折しちゃう…という方におすすめの動画📚


