洋書を楽しむマイルール PART2:読書習慣の付け方

こんにちは、シアトル在住の英語学習デザイナー/クリエイターのSAKURACO(@HELLO_and_GDBY)です!

ほんの数年前までは私は典型的な洋書アレルギーを持っていました。自分には洋書を読み切れるはずがない…。そんな集中力は前世に置いてきてしまったんだ…。と諦めていたのですが、なんと今では年間40冊以上の洋書を楽しめるように。

そんな私の【洋書を楽しむためのマイルール】を①選書方法 ②読書習慣の付け方 ③マインドセット の3パートに分けてお届けしていきます今回はPART2:読書を習慣化する方法をシェアします!

\PART 1, PART 3 はこちら/

\動画版(英語)もあります/

 

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習慣化の4ステップ

なにかを習慣化したい時に一番大事なのは、意志の力とモチベーション!!…ではなくて、仕組み作りだそうです。
仕組みというのは簡単にいうと「何も考えなくても(モチベーションの力を借りなくても)自動的にやっちゃう設計」みたいなもの。それをどうやって日常生活に取り組むか、というと、次の四つのステップを使います。

⒈ Make it obvious
いつ・どこで・地球が何回周ったとき()何を・どの位やるのか、をとにかくとにかく、白黒ハッキリさせる。

⒉ Make it easy
ターゲットの行動に移るまでのハードルを極限までに下げて、障害になりそうなものをバッサバッサと排除する。

⒊ Make it attractive
たのしそう〜!とか、やりたい〜!とモチベーションが上がる演出をする。

⒋ Make it satisfying
お!進歩してるな!と実感できるようにして、満足感を得られるようにする。

このルール、何を隠そう、この私が発案したもの!…ではなく、私の愛読書 “Atomic Habits” で学んだものです。
*Atomic Habits は習慣化の仕組みがすごく分かりやすく書かれている上、かなり実用的なコツが紹介されているのでとってもオススメです◎

では早速各ステップを細かく説明していきますね!

1. Make it Obvious 読む時間・場所を決める

読書を自分のルーティンに組み込むために、あらかじめ時間を決めます。
ここで「20時になったら」など時間指定をしても良いのですが、オススメの方法は既に毎日やってることと読書をセットにする”Implementation Intention” という方法。(”If, then method” などとも呼ばれています。)

テンプレートにするとこんな感じです。

[現在の習慣]をやったあと[どこ]で[何をどのくらい]やる。 

私の場合はほぼ毎晩行う半身浴とセットにして【お風呂に入ったら(浴槽の中で)15分洋書を読む】というプランにしました🛀

朝読書の習慣をつけたかった時は、毎朝淹れるコーヒーとセットにして【朝コーヒーを淹れたら、リーディングチェアで30分読む】というように設定したらバッチリ効果を発揮してくれました。☕️

もう一つ鍵になったのが、ページ数を目標にせず、読書時間を目標にした、ということ。おかげでスピードや量は気にせず「とにかくその時間は本と向き合ことに集中する」という、過程にフォーカスした取り組み方ができ、結果的に毎回満足感が得られるので続けられているのかなと思います。

ちなみにわたしの場合、最初は目標読書時間を10分に設定していました。最初は10分でもヒーヒーだったのですが(笑)、徐々に読める時間が長くなっていき、今は調子が良いときは1時間以上続けて読めるようになりました。(*人間の平均的な注意力は25分程度だと言われているので、最初は25分以下で設定するのがおすすめです!)

2. Make it Easy 本は見える所に、行動は2分で

何事もそうですが、最初の一歩が一番大変ですよね。このステップでは、とにかく読書という行動に移るまでのハードルを極力下げてあげます。

私の場合は本を所定の位置に出しておいて、すぐに読書が開始できるようにしておきました。 今は複数の本を読み進めていることが多いので、キッチン、リビング、オフィスなど家中の至る所に本を置いて、隙間時間にすぐ読書できる環境を作ってます! (スマホもホーム画面に読書アプリを配置してあります。)

ハードルを下げるために、もうひとつオススメなのが「2分ルール」。これは特にモチベーションが出ない時に私がすごくお世話になっている方法です。やり方はとても簡単で、目標の行動を2分刻みにしてあげるだけ

例えば、読書する、ではなくて「本を本棚から出して、ページを開く」とか「定位置に座って、最初の一行を読む」という具合に、とにかく2分で終わる範囲の極小ステップを用意してあげます。ここまでできると勢いがついて、次の行動(文を読み進める)に繋がりやすい、という仕組みです。

3. Make it Attractive 楽しい読書時間を演出する

このステップではとにかく「読書は楽しいぞ!」と自分を洗脳()します。

私の場合は半身浴という楽しみとセットにしていたので、それだけでも効果は充分だったのですが、さらにお気に入りのバスソルトを入れて、キャンドルを灯して…と徹底的に読書時間を演出しました。🛀 🕯 (ちなみにこの習慣は開始してから約三年経った今でも続いています!)

お気に入りのバスソルト

どんな演出が効果があるか、はもちろん各自の趣味趣向によって変わると思うので、例えばお茶やコーヒーを楽しみながら、お香を炊く、好きなお菓子を食べながら、音楽を聴きながら、お気に入りのカフェで、好きなブックカバーや栞を使う…など何でもOKだと思います!

または【読書をしたら、好きなテレビを観る】など、ご褒美を後に持ってくる人参ぶら下げ作戦も効果的だそうです🥕🐎

読書仲間を作る

もうひとつの Make it Attractive 方法として【読書グループに入る、もしくは読書仲間をつくる】という最強の手があります!

人間は基本的に「グループに属したい」という本能があるので、周囲と同じ行動をして馴染もうとするそうです。そんな習性を利用して「周りがみんな読書をしてる環境」に身を置いてあげることで、自然に自分も読書するようになるという訳です。

ちなみに私が開催している洋書ワークショップにご参加下さった方は必ず「みんな(他のメンバー)がいるお陰で完読できた!!」と言ってくださいます!洋書ワークショップで、洋書完読してみたい!という方はぜひチェックしてみて下さいね!👇

個人で出来る仲間作りとしては、SNSで#読書チャレンジ #積読チャレンジ などハッシュタグを辿って読書仲間を探したり、友達と一緒に同じ本を読む「バディーリーディング」をしてみても良いかと思います!

⒋ Make it Satisfying 進歩を可視化して満足感を味わう

このステップはもしかしたら最も重要かも?とにかく「満足感」を思いっきり自分に味合わせてあげます。そして人間が一番の満足感を感じるのは自分の上達や前進が実感できた時らしいです。

ただ読書は紙の本なら読んだページ数を目視できるけど、それ以外はあまり「上達・進歩」の実感って得にくいですよね?そこでオススメなのがハビットトラッカーです✨

ハビットトラッカーは、ラジオ体操でいうスタンプカードみたいなもの。目標達成できた時に印を付けていきます。ハビットトラッカーに印を付ける時の爽快感は勿論のこと、日数が経って自分の進捗が可視化されると更に充実感&モチベーションが湧いてきます!

ただこれには注意点があって、最初は時間やページ数にこだわらず、とにかくとにかく「頻度」をトラッキング することに集中してみて欲しいです。こうすることで、まずは「洋書を開く(もしくは手に取る)」ということを日常生活の中で当たり前の存在にしていけます。

できてない日の空白が気になってしまう…という方にはカレンダー方式ではなくて、出来た分だけ印を付けていく積み上げ式のトラッカーがオススメです!私は自分のバレットジャーナルの中でトラッキングしていますが、スマホアプリを使ったり印刷できるトラッカーを使うのも良いと思います!

私の場合、最初の一年程は、とにかく読書頻度をトラッキングしました。読書習慣が確立されたな〜と自信が付いた段階で、読んだ時間数をトラックしていくスタイルに切り替えて、今はこんな感じでトラックしています😊!

わたしの読書トラッカー

印刷できるハビットトラッカー+計画シートはこちらからDLできます!

*ページ数や読んだ冊数をトラックすると、どうしても量をこなしたい!と焦りが出てきてしまいがちなので、あまりオススメしません。私はそれで「焦って読んで、結局何も頭に入ってない」という超!本末転倒祭りをやらかしたことがあります…😂)

そもそもなぜ読書習慣を身につけたいのか?

読書に限らずですが「WHY」つまり動機がしっかりしてない目標や計画って挫折しがちですよね。なのでぜひ「なんで洋書の読書習慣を身につけたいんだっけ?」と自分に聞いてあげるのもオススメです◎

英語学習のためなら、なんで洋書なのか?ニュース記事やブログじゃない理由は?

そんな所をハッキリさせてあげると、さらに洋書の読書に対してワクワク感が増すかもしれません✨ ちなみに私の場合はこんな感じです。

  • 自分の困りごとや悩みのヒントになる知見や知識を集めたい
  • ブログやニュース記事はいろいろな情報が細切れに散布していて、取捨選択・収集するのがとっても大変でストレスだから、集約されたソースから情報収集したい
  • 整理・精査された英文をたくさん取り入れて、自分のアウトプットの栄養にしたい
  • スマホやネットに触れず、じっくり一つのことに集中する時間を作りたい
  • ハラハラ・ドキドキ・ワクワクなど物語を英語の世界観で楽しみたい(小説の場合)

PART 3 では、知らない単語に出会ったとき、難しすぎて諦めたくなった時…などに私が意識している【洋書を楽しむマインドセット】についてシェアしています✨

\PART 2, PART 3 はこちら/

洋書ワークショップで良質な読書体験をされたい方は、ぜひチェックしてみて下さいね🌿

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