こんにちは、シアトル郊外在住の英会話コーチ兼クリエイターのさくらこ(@HELLO_and_GDBY)です!
2021年9月からアメリカのコミュニティカレッジ(大学)に通い始めましたのですが、下調べの段階で留学生用の情報は出てきても永住権を持っている人の情報が出てこなかったので、記録として残しておきます✏️
私のようにコミカレに行ってみたい!と言う方のお役に立てますように🙏
Twitterでは #さくらこのコミカレ録 のタグで情報をシェアして行くので、もしよければチェックしてください🕊✨
コミュニティカレッジとは
コミュニティカレッジ(以下コミカレ)は公立の2年制大学の事で、修了するとAssociate Degree (准学士号)という学位がもらえます。
地域住民に手頃な価格で教育や職業訓練を提供するのを主な目的としているため、学費が安いのが特徴です。
四年生大学の学費と比べると半分ほどであることが一般的なので、コミカレで最初の2年勉強してから四年生大学に編入する学生も非常に多いです。
学費は主に
- In-state (州住民)
- Out-of-State(州外住民)
- International(留学生)
に分かれています。
私の住むワシントン州の4年生大学(University of Washington) と私が通うコミカレ(Pierce College)の平均的な一年分の学費を比較してみました。
In-state | Out of state | International | |
4年制大学 |
11,465ドル 約125万円 |
38,757ドル |
51,808ドル |
コミカレ |
5,586 |
5,892ドル |
9,948ドル |
*受講する授業数などやその年によって変動するので、詳しくは各大学のウェブサイトなどをご参照ください。
日本の大学との大きな違い
日本の大学とアメリカのコミカレの大きな違いは、なんと言っても入学へのハードルの低さ👀
コミカレの入学手続きはオンラインでものの10分で終了(!)。翌日には入学許可メールが届くという脅威の手軽ぶりです。
(私の場合)
日本の大学は「一斉に開催される入学試験を受けて、合格すれば晴れて入学」という流れが一般的ですが、コミカレの場合は入試制度は無く、基本的に18歳以上で高校卒業資格を持っていれば誰でも、いつでも(どの学期からでも)入学できます。
(*高校卒業資格がなくても受講できるコースも用意されています)
他にも
- 入学金がない
- フレキシブル(パートタイムの受講やオンラインのみでの受講可能)
- 生涯学習コースが豊富
- 職業訓練やCertificateコースがある
など、日本の一般的な大学のシステムとは大分つくりが異なります。
*Certificate は学位を伴わない資格のこと。専門的な知識や技術に特化したコースが多いです。
ここでは「入学」という書き方をしましたが、コミカレの入学手続きを踏んでみて私が抱いたのは「入学というよりはWebサービスなどの「アカウント登録」に近いな…」という印象でした。(実際に英語でも最初の入学手続きを「Registration=登録」と言います)
コミカレに行くまでのタイムライン
*このタイムラインは以下に該当する私個人の経験に基づきます。
・ 永住権持ち(国籍は日本)
・ワシントン州に一年以上住んでいる
・アメリカで納税記録あり
大まかな流れ
- 行くカレッジを決める
- カウンセラーと話す 4/13
- 学校に登録する(入学手続き)4/15
- 財政援助(FAFSA)に申し込む 4/15
- 入学許可メールが届く 4/16
- オリエンテーションの説明を受ける 4/29
- クラスを登録する 6/1
- 支払い 9/1
- 授業開始 9/20
*末尾の数字は全て2021年の日付です。
細かい流れ
- 行く学校を決める
当たり前ではありますが、まずはどの学校に行くのか絞り込む所から始めました。
私の場合はオンラインクラスの受講をメインにする予定ですが、万が一通学しなければならなくなった時のことを考え家近隣(車で30分以内)をコミカレをリストアップ→その中から自分の興味のある分野のクラスを提供している学校に絞り込みました。 - カウンセラーと話す 4/13
コロナの影響でか、入学手続きや相談など全てZoom窓口が設けられていたので、オンラインでカウンセラーと相談できました。私はPshychology(心理学)のとSocial service Mental Health (社会福祉とメンタルヘルス)の二つのコースで迷っていたので、違いを教えてもらったりしました。
あとは
カウンセラー専攻は後でも変更できるし、最初の学期はみんな必修科目が一緒だから急いで決めなくても大丈夫!とにもかくにも、色々なサポートを受けるには(カウンセリング含む)まずは登録してね!ということを強調されました。
- 登録する(入学手続き)4/15
とにかく登録しろと言われたものの、まだ本当に学校行くって決めた訳じゃないし…と及び腰だったのですが、逆に登録するだけならお金もかからないし、ええいままよ!!と登録。この
アカウント登録入学手続きはオンラインの申し込みフォームに記入するだけなので、10分もかからず終了しましたwこのフォームで移民区分が ”Citizen” (アメリカ国籍)と “Non-citizen” に分かれていました。
私は永住権を持っているけど、国籍は日本なので ”Non-citizen” を選びました。これとは別で学校が所在する州に居住しているかどうか、の質問があったので、そこでは”In-State Student” (州内住民)を選択。
*In-State Student は当該州に過去12ヶ月以上連続して居住していることが条件になっていました。
- 財政援助(FAFSA)に申し込む 4/15
同じ日に学費や奨学金関連(Financial Aid)のカウンセラーともZoomで話しましたが、これには学資ローンを組むにせよ、奨学金を貰うにせよ、まずは FAFSA に申し込め。話はそれからだ。と
追い払われ案内されました。…FAFSA ?ふぁふさ?あのインドの揚げ餃子.…?(節子、それはサモサや)
早速調べてみたところ、FAFSAは Free Application for Federal Student Aid の略で、政府の学生ローンや奨学金を利用するための申し込み用紙のことだそうです。
その名の通り申し込みは無料で、誰でもできます。
ちなみにこの申し込みは入学手続き前でもOKなので、大学行こうかな、とほんのりでも思ったらすぐに申し込んでおくのがオススメです!こちらもオンラインでサクッと申し込みができるのですが、所得情報などを申請するためにIRS(アメリカの税務局)のアカウントと紐づけると全て自動で算出してくれるので、IRSのアカウント情報を用意しておくと便利です☝︎
- 登録受理(入学許可)メールが届く 4/16
▼ちょっとしたトラブル
登録申し込み用紙の国籍を「JAPAN」と選択したため、住民区分が上手く検出できなかったようで ”学費の算出ができなかったので、窓口に電話してください” というメールが届いてしまい、慌てて大学のZOOM窓口に連絡。
職員ああ、このエラー良くあるんだよね。グリーンカード(永住許可証)見せてくれればすぐ直せるから大丈夫。と言われたのですが、その時手元にグリーンカードのコピーしかなくダメ元で「コピーでもいい?」と聞いたらなんと大丈夫でしたwww
カメラ越しにグリーンカードのコピー写真(しかも白黒)をさっと見せて終わり。
こんなんで大丈夫なのかよ?▼同日無事に登録受理のメールが届きました!
別に入試を受けた訳でもないのに「You have been accepted」の文字を見た時はすごく嬉しかった…このメールに生徒用ID番号や学校用のメールアドレスの設定方法、生徒用ポータルサイトのログイン方法などの案内もありました。
まだクラス登録もしていないのに学校のメールアドレスが貰えるのに少々驚きつつ、色々なサービスを学生価格で購入しまくった私なのでした。(ちゃっかり)
- オリエンテーションをうける 4/29
学校のから電話が来てオリエンテーションの予約を取るよう言われれ、その場で予約。
当日は電話で40分ほどのオリエンテーションを受け– 生徒用ポータルサイトの使い方
– 初学期の必修科目
– クラスの登録の方法
– アセスメントテストの受け方などの説明を受けました。
▼アセスメントテスト(学習レベル分けテスト)の内容
英語と数学の二種類でした。英語のアセスメントテスト
-記事を読み、内容を自分の言葉にまとめなおす作文問題
-今までの学歴やアカデミックライティングの経験のアンケート数学のアセスメントテスト
-理解度のアンケート(自己申告制)
→ 例えば ”高校レベルの数学は簡単に解ける・だいたい解ける・時間をかければ解ける・多分解けない” のように選択肢がある中から選ぶだけこのテストを受けるとどのレベルのクラスから取れば良いか、おすすめが書かれたメールが送られて来ました。
私の場合は諸学期の必修科目であるEnglish 101(作文初級クラス)プラス補助クラスをとった方が良い、と書かれていたので、その通りにしました。
- クラスを登録する 6/1
毎学期クラスの登録できる期間が決まっており、私が入学した2021年秋学期(9月開始)の場合はクラス登録期間が5月13日〜でした。人気のクラスはすぐ定員に達してしまうので、早めに登録がおすすめです☝︎
- 支払い 9/1
2021年秋学期の初日は9月20日で、なんと支払い期限は9月5日。
こんなギリギリで良いのか?とビックリです支払い方法は直接大学に出向くか、オンラインとあったので、生徒用ポータルサイトから支払おうとしたのですが、ボタンをクリックしても何も応答がないので仕方なく大学のウェブサイトを徘徊していたところ「Cashier」というページを発見。
結論から言うとそのページから無事支払いができました。
のですが、実はちょっとしたすったもんだがありました。
支払う時に選択した口座がどうやら自動引き落としに使えないタイプの口座(Savings Account)だったため、「学費の引き落としができませんでした」と学校からメールが来てしまいました。
そしてこのせいで “return fee” という謎の手数料30ドルが上乗せされ再請求されてしまいました。
なんという凡ミス。二度目はしっかりお金を普通口座(Checking account)に移し支払ったので無事に学費が受理されました。よかった…
それにしても授業開始2週間前にこんなドタバタしてても良いなんて、アメリカの
良い加減さ懐の深さを垣間見た気がします。 - 授業開始 9/20
勇気を振り絞って最初にカウンセラーにコンタクトを取って約5ヶ月後、ついにコミカレの初学期が開始しました!私が今学期とっているのは諸学期の必修科目 College Success 110 と English Composition 101 + Corequisite(補修) の 2クラスです。(厳密には3クラスですが、English 101 と Corequisite は2つで1セットという扱いみたいです)
どちらもオンラインクラスなのですが、College Success は全てリーディング+生徒用サイトにコメントを投稿する、という完全個人完結型に対し、English 101 は週一回Zoom の授業があります。
どちらも授業の詳細は前日に生徒用サイト(Canvas)に投稿されました。
さすが、めちゃくちゃギリギリwww
ちなみにここでも持ち前のエラー気質(?)を存分に発揮しました。前日(いや、そろそろ詳細アップロードされないとおかしくないか?)と思いパソコンからCanvasをチェックするも、何もアップデートなし。
混乱しつつも夜寝る前22時頃に普段はあまり使ってないipadからチェックしたらバッチリ投稿されてました。
しかも投稿時間見たらお昼頃に投稿されていた模様。?????
なぜ???
もしや、と思いパソコンのブラウザのキャッシュを全てクリアし、再起動したら見れました。
課題がある!など特に大事な告知を逃した訳ではなかったのでよかったですが、これが締め切りのあるものの連絡だったら…と思うと肝が冷えます。
みなさん、わたしの二の舞にならないために、どうぞこまめにブラウザのキャッシュはお掃除してください…
入学から授業開始までの所要時間
学校に登録申し込み(入学手続き) : 2021年4月15日
クラスの登録開始: 2021年5月13日(実際に登録したのは6月1日)
学費支払い:2021年9月1日
授業開始:2021年9月20日
ということで、計約5ヶ月かかっていますが、クラスの登録をしてから支払い期限まで3ヶ月の間は特に何もしていないので、実質登録から授業開始まで2ヶ月しかかかってない事になります。
さらにオリエンテーションを受けてからクラスの登録開始が始まるまで約二週間、支払い期限から授業開始まで約三週間の待ち時間がありましたので、単純計算すると最短1ヶ月の準備期間で大学に通えちゃうことになります…!
ただ、これはあくまでも単純計算ですので、時間に余裕を持って準備を進める事をおすすめします♀️
しかしながら日本の大学に比べて圧倒的に手軽に入学できる、というのは間違いない!
迷ってるならまず登録
社会人だけど大学や大学院で授業を取ってる方のお話を伺う機会が重なり(いいな!私も挑戦してみたいな〜。どんなコースがあるのかしら?)と本当に軽い気持ちで、なんなら冷やかし くらいの勢いでカウンセラーと話をしたのですが、本当にあれよあれよと事が進み気づいたらコミカレ学生になってましたww
私のように迷っている方、ほんのり興味がある方はぜひカウンセラーと話してみるだけでも強くおすすめしたいです。
これは学校によるのかも知れないですが、登録だけならお金はかからないコミカレが多いはずなので
まずは登録、話はそれからだ…!
という気持ちでサクッと登録してみるのも良いと思います。
(もしかしたら登録費がかかる学校もあるかも知れませんので、各学校のウェブサイトなどでチェックするのをお忘れなく!)
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