こんにちは、シアトル郊外在住の手描き作家/英会話講師のSAKURACO(@HELLO_and_GDBY)です!
私の友人にはクリエイティブな活動をしている人が多く、業種も建築アシスタント・メイクアップアーティスト・映画ディレクター・Vlogger・グラフィックデザイナー・ラッパー/DJなどなど、非常にバラエティに富んでいます。
そして、彼らに共通する点は兼業、副業、趣味、どんなカタチでも、 “全力で自分らしく、好きな事をしている” という事。
そんなクリエイター達の働き方マインドをシェアすることで ”好きな事をやってみたいけど、なかなかできない…” と思っているあなたの背中を押す事ができたら良いなと思い、インタビューシリーズにしてみました。
(*インタビューは2018年4月〜6月に帰国した際に行われたものです。)
▼Vol 1 はコチラ
メイクアップアシスタント:Miyuki
日本美容専門学校卒業後、モッズヘアーに美容師として就職。
ワークライフバランスや、やりたい事を模索していくうち違和感を感じ美容師を退職し美容業界を一度離れる事を決意。かねてから興味のあった英語を使う仕事へ転職。
2年後、再びメイクの世界へ飛び込む。バンタンデザイン研究所 ヘアメイク学部へ入学。
様々なコレクション、映画等でメイクアップアシスタントを務める。
Website: https://miyukimakeup.com/
Instagram: https://www.instagram.com/miyuki_works/
- KUNIO KOHZAKI氏監修 「ヘッドピース展」
- COACH 春夏 Collection in New York メイク
- 映画「Sharknado 5」ヘアメイク
- N Hoolywood ファッションショー メイク
- YURIKO ETO イメージ撮影 メイク
Miyukiさんの作品
ナチュラルメイクから個性的なモードなメイクまで幅広く手掛けられています。
現在はアルバイトをしつつ、アシスタントメイクアップアーティストとして映画やコレクションの現場を駆け回っているそう。
そんなMiyukiさんにインスピレーションの元など色々聞いてみました。
テレビや映画の世界に興味を持った子供時代
ー小さい事からクリエイティブな事とかメイクに興味があったの?
Miyuki : 家族の影響で幼少期から映画を見て育ったから、そういう世界への憧れはあったかな〜。
中学生くらいの時からファッションに興味があったんだけど、それが段々ヘアメイクへの興味に変わって行ったかも知れない。
ーなるほど、それで高校卒業後は美容師の学校に進んだんだ。
Miyuki : そうそう。そのあと美容師としてモッズヘアに就職して。
ーすごい!!!美容業界に疎い私でもさすがにモッズヘアは存じ上げてますw
Miyuki : でも1年で辞めたんだけどねw ファッションショーとかに関わりたいっていう思いがあったから、店舗で美容師として働くのはちょっと遠回り過ぎるな〜って気づいて。
あとは人間関係とかで磨耗したっていうのもある。
ーそうか、それでちょっとシフトチェンジをしたんだ。
Miyuki : そう、それで少し美容業界を離れてみたんだよね。ずっと海外に興味があったから、英語が使える米軍基地で働く事にして。
ー短い間だけど私と職場が隣り合わせだったねwww
(*筆者は過去米軍基地で働いていました)
Miyuki : ねw 結局米軍基地では2年くらい働いて「やっぱりメイクやりたい!」っていう思いが再燃して、専門学校に入り直したんだよね。
ーいちど距離置いた事でまた冷静に分析する事も出来たのかな。
Miyuki : うん、やっぱり自分に合ってるっていうか、やってて楽しいと思えるのは美容の世界だなって再確認した。
個性的な作品の元は幼少期に
ーMiyukiちゃんの作品は凄くユニークでカッコいいな、と思うんだけれど、インスピレーションはどんな所から得てるの?
Miyuki : 一つのソースは特に無いんだけど、小さい頃の経験が今の自分の趣味趣向に大きく影響してるのは有ると思う。
小学校の時に恩師が良く山や川へキャンプへ連れ出してくれたんだよね。
そういうアウトドアの経験から自然が好きになって、今でも時々山に行ったりする。
直接的に作品に反映してはいなくても、自分のルーツとしては ”自然” ていうのがあるかも知れない。
ーやっぱ自然は良いよね〜(しみじみ)
でもその影響か、Miyukiちゃんの作品は「有機的」なテイストが多い気がする。
Miyuki : あーでも確かに冷たい無機質なスタイルではあまり作らないかも知れない。
アイディアが浮かばない時は美術館へ
ーやっぱり作り手ってどうしてもアイディアが浮かばなくて苦しむ時があると思うんだけど、そういう時はどうしてる?
Miyuki : 私は良く美術館に行くかな。色々な展覧会へ行ったり、過去に行った展示の図録をひたすら眺めたりする。
他のメイクアップアーティストの作品は、自分が無意識に真似しちゃうのが嫌だから、なるべく見過ぎないように「ざっと雰囲気を眺める」ようにしてるww
あと、最近はペインターやタトゥーアーティストの作品なんかも見て、いろんな方面からデザインを観察してインスピレーションを得る事もあるかな。
ーなるほど、じゃあとにかく色々なデザインとかアートに触れる事で自分を刺激するタイプなんだね!
メイクアップアーティストとしての苦難
ーメイクアップのお仕事をしてて大変な事とか、苦労する事ってある?
Miyuki : うーん、最近はこの業界でずっと働きつづけるにはどうすれば良いのか、どういう身の振り方をするのが得策なのか悩む事が多いかな…。
将来海外に出て仕事をしたいから、どうやってそこまで辿り着こうかなー…と。
ーなるほど。海外でメイクのお仕事をするには、具体的にどんなステップを踏んでいくの?
Miyuki : まず日本でアーティストに弟子入りみたいな形で専属で付くか、エージェントにポートフォリオを送って登録するかかな〜。それか、最初に海外に行って、向こうでカメラマンなりヘアメイクさんとコラボして、とにかく人脈と作品を残すっていうやり方もあると思う。
30歳までには海外に出たいと思ってるから、それまで日本で頑張るつもり!(現在26歳)
海外に出る利点とは
ーMiyukiちゃんにとって海外に出たい理由ってどんな所?
Miyuki : まずは日本の外に出て視野を広めたいって言うのと、あとは日本に美容業界はヒエラルキーがあるから、やりたい事が出来るまで、すごく長いステップを踏まないといけないんだよね。
でも海外は実力勝負だから、そこに出てみたいという気持ちがあるかな。
ーなるほど、ちなみに何処に行くかっていうはもう決めてる?
Miyuki : ロンドンかパリ。最初はニューヨークに行きたかったんだけど、いろんなショーやコレクションを見て行くうちに、ロンドンとパリの個性的で奇抜なスタイルが好きになって、行くならどちらかだなって。
ー都市によって作品のカラーとかあるんだね〜
Miyuki : そうそう。あとロンドンは、とにかくクリエイティブな実力があれば無名の若者でもチャンスがある街っていう風に聞いて、すごく魅力を感じてる。
ーおお〜、そうなんだ!それはロンドン狙い目…!
カタチに残る事で感じるやりがい
ーメイクの仕事をしてて一番やりがいを感じる時ってどんな時?
Miyuki : やっぱり自分が携わった物が映画とか雑誌とか形になって世の中に出ているのを見ると、すごくやりがいを感じる!
ー映画のクレジットに名前とかって入るの?!
Miyuki : うん、映画「シャークネード5」の時と「Commons & Sense」っていう雑誌のショーに参加した時は名前が載って嬉しかったw
ーす、すごい…!!!
▼シャークネードの撮影現場にて
View this post on Instagram
今後の挑戦
これからメイクアップアーティストして挑戦して行きたい事ってある?
Miyuki : まずは海外に行きたいっていうのと、あとは沢山ショーとかコレクションに関わりたい。
そのためにはショーのメイクを担当してるメイクさんに(弟子として)付いたりとか、コレクションを手掛けてる人とかのコネを作るのが大事になって来そうだな〜。
▼Miyukiさんがメイクを担当した@n_hoolywood のショー
View this post on Instagram
ーじゃあ今から三年後はどうなってたい?
Miyuki : 一人のメイクさんに専属アシスタントしてついて、海外に行って、独立していい!
大きなライフワークとかは無いけど、ずっとクリエイティブな事には携わりたいから、ずっと挑戦して行きたい。
ー良いね!!応援してます!!
尊敬するメイクアップアーティスト
ー才能溢れるMiyukiちゃんが尊敬するアーティストさんとかっている?
Miyuki : 初めてアシスタントで行ったのが、AKIKO SAKAMOTOさんていうメイクさんの現場だったんだけど、彼女が作り出す雰囲気とか凄くカッコよくて憧れてる。
自分自身の健康とか生活スタイルも凄く気を使ってる方で、芯があるっていうか。
ー自分のライフスタイルが確立してる人って男性も女性も凄いカッコいいよね。
Miyuki : そうそう。
メイクのプロがオススメするコスメ
ーじゃあ最後にMiyukiちゃんオススメのコスメをぜひ教えて!
Miyuki : ヘアメイクアップアーティストの濱田マサルさんがプロデュースしてるブランエトワールの化粧下地「マベース」がオススメ。敏感肌の私でも安心して使えるしカバー力もあって良いよ。
ーなるほど…!でもお高そう…!やっぱりメイクのプロはプチプラコスメなんかは使わないの…?
Miyuki : 普通に使うよww この前もKATEのコスメ買ったし!色味とか使い心地が気に入ればブランドはそこまで気にして無い!
ーほっ(安堵)
紆余曲折があってもいい;パッションの求め方
Miyukiさんは一度は美容業界から離れたものの、やはり魅力を感じて戻って来ました。
2度目の専門学校への進学には葛藤もあったと言います。それでも ”挑戦してみたい” と言う気持ちに素直に従ってみると、大変な事も多いけれど刺激的で学び深い経験の連続で、充実した日々を送っているそう。
ある道に一度背を向けてしまうと、なんだかその道には引き返してはいけないと感じてしまう事ってありませんか?
「一回やめてるし…」
「もう安定した仕事が手に入ったし…」
「周りに何て言われるか不安…」
など、再挑戦をしない理由を考えるのはいつだって簡単。
でも良く見てみれば、「一回やめてる」事も「安定した仕事をしてる」事も「周りの評価」も、やりたい事と直接関係してないんですよね。
外堀ばかりが気になってしまって、自分の情熱や好奇心に蓋をしてまう事ほど勿体無いことってないと思うんです。
なので私はこれからも2度目であろうが、3度目であろうが、Miyukiさんの様に挑戦し続けて、自分のペースでやりたい事をやっていく。
この記事を読んで「じゃあ自分もやってみようかな」と思ってくれる人が一人でもいたら良いな、と思います。
共感したら是非シェアしてください!😇
コメント